江戸時代に羽州街道の宿場町として栄えた新庄市。明治に入ると鉄道業と養蚕業でも発展を遂げました。夏に開催される「新庄まつり」は260余年の歴史を誇り、豪華絢爛な山車行列と若連囃子が街を練り歩きます。ほかにも春はカド焼き大会、秋はそばまつり、冬は雪まつりと四季折々のイベントが開催されます。山形新幹線のターミナル駅となっていることから、県内外から多くの観光客が訪れます。郷土料理に「くぢらもち」や「納豆汁」などがあげられます。

山形県の北の玄関口であり、秋田県に隣接している真室川町。町の大部分を森林が占めており、林業が盛んにおこなわれております。緑豊かな土地柄、たらの芽やうるいなど山菜を特産としております。町中にあるまむろ川温泉敷地内には、かつて運行していた森林鉄道がトロッコ列車に姿を変え、今もなお走り続けています。民謡「真室川音頭」でも知られ、毎年全国大会が開かれています。

山形県の北東部に位置する最上町。宮城県に隣接し、奥羽山脈の山岳・丘陵地帯を有しています。自然に恵まれ、赤倉スキー場に前森高原とアクティビティな観光場所が多いことでも知られています。町内には赤倉、大堀、瀬見と3つの温泉があり、周辺にまつわる伝説や歴史ある史跡が点在しています。町名にまつわる歴史や伝統を感じる場所です。

きのこと鮭のまち鮭川村。村名の由来でもある「鮭川」が村の中央を流れ、毎年多くの鮭が遡上する姿を見ることができます。また、全国有数のきのこ生産地としても知られ、秋になると「きのこ王国まつり」と「鮭まつり」が開催されます。“美人の湯”とも呼ばれる羽根沢温泉があり、とろみある泉質が湯治客を魅了します。8月には灯ろう流しがおこなわれ、夏の夜に幻想的な風景が広がります。

金山杉で有名な金山町。江戸時代から行われた植林により、町域の大半を金山杉が占めています。街を散策すると、こげ茶色の屋根と白壁が特徴の「金山住宅」が立ち並んでいます。街の中心部にある大堰公園には石造りの農業用水路があり、毎年春になると150匹程の錦鯉が放流されます。時代が変わってもなお生き続ける景観を楽しむことができます。

全国屈指の豪雪地帯で知られる大蔵村。中でも山奥にある肘折温泉は3ｍの積雪を記録するほど。開湯1200年の歴史を誇り、今も変わらないレトロな街並みが広がるなか、朝市や「ひじおりの灯」と呼ばれる灯籠絵が展示されます。雪深い場所でありながら、現在も湯治客や観光客でにぎわいを見せています。日本の棚田百選にも選ばれた四ヶ村の棚田では、「ほたる火コンサート」が開催されます。

縄文の女神と若鮎のさと舟形町。中心部から車で10分足らずのところにある「若あゆ温泉あゆっこ村」には、温泉にコテージ等の宿泊施設、テニスコートや遊具などがあり、幅広い年齢でスポーツやレジャーを存分に楽しむことができます。町内を流れる小国川には香り高い鮎が釣れることでも有名。また子宝、縁結、延命の神として知られる日本三大地蔵「猿羽根山地蔵尊」があります。

最上地方と庄内地方をつなぐ戸沢村。日本三大急流のひとつに数えられる最上川が東西に流れ、通年楽しめる舟下りは全長約12kmと日本最大級を誇っています。船頭の舟唄と船上から眺める景色が、最上峡の雄大さを感じることができます。また最上峡一帯には樹齢1000年を超える土湯杉群生地「幻想の森」や名瀑「白糸の滝」など神秘的な名所があります。